NSガード
用途・機能
コンベヤ火災において、ローラ側面に搬送物などの異物が噛み込むことによって発生する「火花」が、その火元として指摘される場合があります。
当製品は、ローラ側面の軸に取付けることで、異物の噛み込みによる火花の発生を完全に防止するとともに、JRCローラの優れた防塵・防水性能をより一層向上させます。
また、素材には高耐食性溶融めっき鋼板「ZAM®」を採用しており、ローラの長寿命化にも貢献します。
火花試験について
- ハイスピードカメラで火花発生の有無を確認
- サーモグラフィでローラの温度上昇を検証
ベルトコンベヤの搬送物は、石炭をはじめ、燃焼の可能性があるものが多く、ときに複数の要因が重なり火災が発生することがあります。そこでJRC では、独自の「火花試験」によって、火災要因の追究を行いました。
この試験では、石炭・コークス・鉄鉱石などのサンプルを用意し、意図的にラビリンスシール内へ粉砕して混入させたり、高速回転するローラ側面へ接触(押付け・噛み込み)させるなど様々な方法で、ハイスピードカメラやサーモグラフィといった機器を用いて、火花発生の可能性を徹底的に検証しました。
その結果から、「シールの破損や異物混入によるローラ内部の温度上昇から発火する可能性は限りなく低い。ただし、粒・塊状で、角ばった搬送物が、ローラ側面と激しく接触した場合は火花が発生する可能性が高く、実機においては、スタンド/ブラケットとの嚙み込みによる発火対策が有効である。」との結論に至りました。
この結果を踏まえ、JRC が新開発したのが「NS ガード」です。当製品の具体的な製品の機能・特長については、下記をご参照ください。
製品特長
火花の発生を完全に防止
ローラの防塵・防水性がアップ
優れたシール性能を持つJRC の標準ラビリンスシール。NS ガードを取付けることで、その防塵・防水性のさらなる強化を実現します。
ローラの長寿命化に貢献
溶融亜鉛めっきの10 ~ 20 倍の高耐食性と自己防食作用を持つ素材「ZAM®」を採用し、ローラの長寿命化に貢献します。
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