ガルバリウム鋼板製コンベヤカバー概要
用途・機能
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなる、軽さと高い耐候性(耐紫外線劣化)を有したアルミ亜鉛合金めっき鋼板で、塩害にも強く、屋外や沿海部のコンベヤカバーに最適な材料です。不燃性のため、万一の火災時のリスクを小さく抑えます。また、リサイクル可能で、廃棄時の環境負荷の低減およびコスト削減にも貢献し、広く採用されています。
選定の目安
必要枚数を算出の上、ご使用のコンベヤに最適な仕様をご選定ください。
カバー必要枚数の算出と配置の方法
カバーの全長は762mm ですが、取付の際に、長さ方向に1 山分をラップさせますので、有効長さは700mm になります。例えば、カバーを計画されるコンベヤの機長が500m とすると、カバーの必要枚数S は下式によって算出します。
したがって必要枚数は715 枚になります。
また、取付後にカバーを外す必要があった場合、順番に重ねて取付してしまうと、外したいカバーから上に重ねたものを順に全て取外さなければならなくなります。
そこで、右図のように、上下交互にカバーを取付することで、取外時にも、前後と合わせて最大3 枚のみ取外すだけで済ませることができます。
そこで、右図のように、上下交互にカバーを取付することで、取外時にも、前後と合わせて最大3 枚のみ取外すだけで済ませることができます。
カバーに使用するガルバリウム鋼板の寸法
カバーの長さは、波形状に成形する前のガルバリウム鋼板の規格幅が914mm であるため、波形状を施した後の762mm が統一規格となります。
ちなみに、フックボルトやヒンジピンに使用する穴は、波形状に成形する前段階で波の頂点に穴が配置されるよう事前に加工しています。
また、右図はt0.4 の例ですが、t0.5 大波も製作可能です。
周長の算出方法
カバーの寸法は、取付予定のコンベヤフレームの幅に合わせて、カバー内側に設置するキャリヤアイドラなどの部品と干渉しないよう、「円弧半径︓R」と「高さ︓H」を確保する必要があります。JRC 標準キャリヤアイドラに対しては、次のページ以降に掲載の標準寸法で干渉しない設定となっておりますが、この場合の設定方法を参考までにご紹介します。
キャリアアイドラを基準にする場合
- R=(A+10)÷2
- 周長=π×R+2×H
=π×(A+10÷2)+2×H
(例)ACC-400
A=690mm、H=180mm として
R=(690+10)÷2=350mm
従って、周長は
周長=π×350+2×180≒1460mm
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